ナルコレプシーの診断

ナルコレプシーの診断

ナルコレプシー患者は、自分がナルコレプシーだと知らない場合は、内科を受診することが多いですが、内科ではナルコレプシーが見逃されがちです。

 

診断には、精神科それも睡眠障害の治療をしている精神科が一番適切な医療機関になります。
ただし、医療機関というよりも睡眠の専門医が実際にいるかどうかが大切です。

 

ナルコレプシーの確定診断は、日中に繰り返す「居眠り」と「情動脱力発作」の2つによってつけます。

 

精神科国際診断基準研究会が日本の実情にわせてまとめたナルコレプシーの診断基準は次の通りです。

 

  • A:日中反復する「居眠り」がほとんど毎日、6ヶ月以上持続する
  • B:「情動脱力発作」の存在
  • Aと共存するものであれば、既往にあったことが臨床的に確認されるだけでよいです。
    情動脱力発作とは、強い情動の動きにより誘発される骨格筋の両側性の突然の緊張喪失で、通常の持続は数分以内、この間記憶や意識の喪失を伴わないものをいいます。

 

AとB、つまり日中の居眠りと情動脱力発作があればナルコレプシーと診断されます。

 

この基準では参考事項として、HLA-DR2もしくはDw2の陽性所見、入眠時レム睡眠期の発言、睡眠発作、入眠時幻覚、睡眠麻痺、夜間熟眠困難などがしばしばみられる、となっています。

 

つまり、入眠時にレム睡眠がみられるか、入眠時幻覚や睡眠麻痺があるかといったことは参考事項であって、それらがなくてもナルコレプシーの診断ができるということです。
これらの副症状は、健常者にもみられることがあり、またナルコレプシー患者でもみられない場合があるからです。



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